芝生のイロハ

芝生の主要雑草

スズメノカタビラスズメノカタビラ2

左:2タイプの成草
右:グリーンに多発したスズメノカタビラ

スズメノカタビラ(イネ科) (Poa annua L. )
英名: Annual bluegrass

種子により繁殖する越年生雑草。湿った半日陰を好むが、実際にはどのような環境下でも発生する芝地最大の強害雑草。芝地の刈高などに応じて形態や生態が変化する。発生は、秋(10~11月)と春(3~4月)に多いが、極寒期と盛夏期を除き周年発芽と開花が見られる。

メヒシバ 成草メヒシバ初期発生

左:成草 右:発生初期

メヒシバ(イネ科) (Digitaria ciliaris Koeler.)
英名:Southern crabgrass

種子により繁殖する一年生雑草。発芽時期は4~6月頃である。花期は7~9月。10月頃から目立ち始め冬に枯れるので芝地は裸地状態となる。近縁種にアキメヒシバがあるが、発生はメヒシバよりやや遅くから始まり10月まで続く。葉の形状(メヒシバより細長い)、植物体が無毛で茎が赤身を帯びる、種子の形状などで識別できる。

ハマスゲハマスゲ2

ハマスゲ

ハマスゲ(カヤツリグサ科) (Cyperus rotundus L.)
英名:Nut grass
ヒメクグ(カヤツリグサ科)(Cyperus brevifolius var. leiolepis)

地下茎または種子で繁殖する多年生雑草。ヒメクグは茎を折ると甘い香りがし、これが名前の由来。やや湿地を好みランナーで繁殖する。11月頃に地上部は枯れる。ハマスゲは乾燥を好み塊茎により繁殖する。地上部の消長はヒメクグと同じ。塊茎は土中深く、手取りで取り除くことができないため、除草剤が使用できないとやっかいである。

ヒメクグヒメクグ2

ヒメクグ

チチコグサ チチコグサ(キク科) (Ghaphalium japoicum Thunb.)
英名:Japanese cudweed

地下茎と種子で繁殖する多年生雑草。花期は5~10月。一株は、分げつしないため貧弱であるが、多発すると地表面を覆うようになる。

ウラジロチチコグサ ウラジロチチコグサ(キク科) (Gnaphalium spicatum Lam.)
英名:Spiked cudweed

近年増加している一年生(越年生)または多年生雑草。刈込や踏付けにも強く、地面に張り付くようにロゼットをつくる。花期は5~9月(暖地では年中)。除草剤でも枯れ残ることも多く、難防除雑草のひとつ。

セイヨウタンポポ セイヨウタンポポ(キク科) (Taraxacum officinale Weber.)
英名:Dandelion

1904年に侵入してきたとされる外来種。株の発達と種子で発生する多年生雑草。在来種のカントウタンポポより、やや大きな径3.5cm~5cmの黄色の頭花をつけ、舌状花の数もより多くなる。総苞外片が反り返る。

ノボロギク ノボロギク(キク科) (Senecio vulgaris L.)
英名:Common groundsel

1年生または越年生雑草。外来種で、道ばたや荒れ地に生え、黄色い筒状花だけの花をつけ、高さは10~30cmになる。花期は1年中。

ヒメムカシヨモギ ヒメムカシヨモギ(キク科) (Erigeron canadensis L.)
英名: Canadian horseweed

1年生または越年生雑草。多くは秋(10~11月)に発生し、ロゼットで越冬した後、春から夏にかけて伸長する。高さ2mにも達する。オオアレチノギクとよく似ているが、頭花をみると、小さいながら、舌状花がはっきり見えるので区別できる。

ヤハズソウ ヤハズソウ(マメ科) (Kummerovia striatai Schindl.)

名前の由来は、葉を引っ張ると矢筈形に千切れることから。発生は3~5月。花期は8~10月。茎が木質化すると除草剤が効かなくなるが、切断すると再生しない。

カタバミ カタバミ(カタバミ科) (Oxalis corniculata.)
英名: Yellow sorrel、Creeping woodsorrel

球根を持ち、ほふく茎で地表に広がっていく、繁殖力旺盛な多年生雑草。葉は、ハート型の3枚がとがった先端を寄せあわせた形で、春から秋にかけ黄色の花を咲かせる。多く咲くときれいなものであるが、果実がはじけて種子を跳ばして種子繁殖する。

ノチドメ ノチドメ(セリ科) (Hydrocotyle maritima Honda)

湿地と日陰を好み、ほふく茎と種子で繁殖する多年生雑草。細いほふく茎が地表面を這い、節から葉と根を出して生育し、地面をべったりと覆う。類似種にオオチドメ、ヒメチドメ、チドメグサがある。手取り除草が困難で種子の寿命が長いため、表面を枯らしてもすぐに予備軍が発芽してくるやっかいな雑草。

メヒシバ 成草メヒシバ初期発生

左:成草 右:種子

メリケントキンソウ (キク科)(Solivasessilis 

南米原産の繁殖力旺盛な帰化植物で、種子により繁殖する越年生雑草。草丈は5~10cm(芝地内では、さらに低く横に這う)。9月下旬~2月頃まで発芽し、4月に開花し、6月頃までに結実する。結実した種子は、先端が硬く尖っていて皮膚に刺さり怪我をする恐れがある。結実し、硬くなる前に(4月中旬頃まで)に防除することが望ましい。

 

一般財団法人 西日本グリーン研究所
Nishinihon Green Research Institute, NGRI

〒838-0106
福岡県小郡市三沢1655
TEL:0942-65-5151 FAX:0942-65-5153
http://www.nishiken.or.jp
Copyright © 2001-2013 一般財団法人 西日本グリーン研究所 All Rights Reserved.